blogぼちぼちいこか/伊勢志摩不登校ひきこもりを考える会 - 2010/01

サークルぼちぼちいこか/伊勢志摩不登校ひきこもりを考える会




2010年01月22日(Fri)▲ページの先頭へ
フレネ教育研究会 春季 関西ブロック集会
フレネ教育研究会関西ブロック集会

<会 場>
 三重大学教育学部1号館2階「グループプロセス室」

日程

2月13日(土)
12:30    受付開始
12:40     開会、参加者紹介 
13:00〜14:00 実践報告@ (関西サークル/小学校)
14:10〜15:20 実践報告A (三重サークル/小学校)
15:40〜16:40 実践報告B (三重サークル/高校)
16:50〜17:50 実践報告C (三重サークル/小学校)
 18:00     宿舎に移動後、近辺居酒屋で夕食と懇親会

2月14日(日)
9:00〜10:00 実践報告D (三重サークル/小学校)
 10:10〜11:30 実践報告E (関西サークル/小学校)
11:40〜12:00 感想交流と集会まとめ




2010年01月05日(Tue)▲ページの先頭へ
社会参加のステップとしての高校D
4、人間関係を広げ、深めるために
 
高校がゴールでなく通過点である、と述べてきましたが、では何の通過点なのでしょうか。それは、就労・社会参加をするための通過点であり、人生の通過点である、ということです。高校生活の中で経験する様々なこと、先生など新しい人との出会い、新旧の友達との様々な体験や心の交流、それらが思いもかけず、その後の人生に様々な影響を与えます。だから、新しい環境になることを利用して、今までの自分の殻を破り、前向きにやっていこうとする気持ちを持つことがより豊かな出会いや経験を開いてくれます。
 
私が高校に入学した時、後輩はもちろんいませんが、同級生にも先輩にも同じ中学校を卒業した人は1人もいなかったので、けっこう心細さを感じていました。それに、けっこう内にこもる性格でしたから、自分から積極的に声をかけることもなかなか出来ませんでした。それでも、3年間の間に何人かの親しい友達が出来、今でも一緒に酒を飲んで騒いだり、相談をしたりされたり、と温かな交流が続いています。私は、1人でいることが好きですが、中学や高校、大学の親友たちと共に過ごす時間もまた、大好きなのです。
 
でも、私自身は、20代の終わり頃まで「自分は人間関係をつくったり深めたりするのは下手だ」と感じていました。それでも、友人達との関係に支えられてそれなりにコミュニケーションもこなせるようになり、今ではコミュニケーションや人間関係のことを書いたり、話をしたり出来るようになりました。友人達を含めた他者との時間を積み重ねた経験が、内向的でコミュニケーションが下手だった男を変えてくれたのです。
 
若い頃の私と同じように、いやそれ以上に、「自分はコミュニケーションが下手だ」と思い「人間関係は苦手だ」と感じている若い人は、もしかしたらけっこう多いかも知れません。その中には、この春の高校受験を考えている人もいるでしょう。
 
ただ、バスケット・ボールでたくさんシュート練習をすればシュートが入る確率が上がってくるのと同じように、コミュニケーションや人との関係の結び方も、経験を積む中でそれなりに上達してくるところがあります。加えて、学校は実社会ほど経済的な生々しい利害関係のない「場」であり、「結果」だけではなく「努力」もそれなりに考慮してくれるというありがたい「場」です。また、損得を離れた様々な出会いも、多分、実社会よりも多いと考えられます。その意味では、コミュニケーションに多少失敗しても会社に損害を与える訳ではありませんし、気の利いた先生がいれば関係の修復をサポートしてくれたりすることもあるでしょう。
 
そう考えれば、学校は「学習」の「場」であるけれども、コミュニケーションや人間関係を作る練習の「場」として使っても良いのです。高校という通過点を、そのように考え、自分自身の人間的成長と社会参加のためのコミュニケーションや人間関係の訓練として位置付け、将来のために活かしていく、という考え方も悪くないのではないでしょうか。機会を作る、そして機会を活かしていく……そんな機会の1つとして高校を考え、自分のために生かしていけると良いと思います。
                                  〔完〕


2010年01月04日(Mon)▲ページの先頭へ
社会参加のステップとしての高校C
3、自分の「現実」と受験校の選択 
 
では、受験する高校を選択するに際して、どのようなことに気をつけると良いでしょうか。学力はもちろん重要なポイントですが、集団に対するプレッシャーの有無や大小、現在のコミュニケーション能力、朝起きられるかどうか、といったことも頭に入れて、続けていけるかをも含めて考えながら受験する高校を決定すると良いでしょう。
 
例えば、普通に外に出て様々な活動が出来ている状態であれば、また、ショッピングセンターや映画館などの人ごみも特に気にならないのであれば、普通の自分の実力にあった高校を受験するという選択で良いと思います。人が多いと多少気になるとしても、それ程不安や恐怖を感じることなく過ごすことが出来るのであれば、少し慣れるまで時間がかかるだろうと覚悟をした上で普通の高校を選択する、という判断も悪くないでしょう。
 
けれども、人が多いとかなりプレッシャーを感じるのであれば、そのプレッシャーの度合いに応じて、定時制や通信制を考えた方が続くだろうし、卒業できる可能性も高くなるでしょう。20人から30人程度の少人数なら強いプレッシャーを感じずに活動できそうであれば、夜間定時制(単位制)高校が続けやすい選択となるだろうし、その人数でもかなりプレッシャーだというのであれば、月に3〜4回程度学校に行けばよいだけの通信制高校という選択が良いかも知れません。
 
ただ、通信制高校の場合は、締め切りに合わせて定期的にレポートを出していく必要があるので、レポートを完成するためのサポート方法も合わせて考えて置くと良いでしょう。1つは登校日でなくても学校に出かけて通信制高校の先生に指導を受けるという方法。勤務時間内であれば先生は教えてくれますし、「先生」という新しい他者と関係を作り、深めていく機会ともなります。また、塾や家庭教師などを利用するというのも1つの方法です。

それから、昼までなら何とかなるけれど、朝早くはどうしても起きることができない、というのであれば、定時制(単位制)高校の午後の部という選択肢もあります。午後の部だけの授業を取っていると卒業まで最低4年かかりますが、最近は午前の部や夜の部の授業も一部は取れる形をとっている定時制(単位制)高校が増えてきていますので、そのような形でうまく単位を取っていけば3年で卒業することも可能です。
 
高校によってはアルバイト(夜間や通信の場合は仕事に就くこと)が認められる場合もあります。お金の問題、というだけではなく新しい人間関係を作っていくチャンス/練習ととらえてチャレンジしてみることも、将来の事を考えればbetterではないか、と思われます。
 
いずれにしても、高校はゴールではなく、通過点に過ぎない、ということを色々な意味で頭に置いておくことが大切でしょう。合格できればそれで良い、という訳ではありませんし、将来、自立して家族と暮らしていければ、どんな形で高校を出ていようが関係ないし問題ない、という意味においても「通過点」なのです。



2010年01月03日(Sun)▲ページの先頭へ
社会参加のステップとしての高校 B
2、自分自身の「現実」との折り合い 
 
さて、「高校」が【目的】ではなく、通過しておかないと不利になる【条件】の1つである、ということを述べましたが、ゴールではなく通過点に過ぎないとしても、高校に入学し、卒業資格を手にするにあたっては、それなりにハードルもあります。それは、大きく分ければ、学力面と対人関係面ということになるでしょうか。
 
中学校を卒業するまでに不登校を経験している人には、それがどのような理由であったとしても、それなりの時間、学校での授業を抜けている訳ですから、単純に考えてもその分だけハンディがあります。当然、その分の学力面は、何らかの形で補わなければ、高校入学のハードルを越えることが困難である場合も出てきます。ただ、高校入試につい考えれば、中学で学習する内容をすべての教科で100%理解している必要はありません。トップクラスの進学校に進むのでなければ、入試で一教科でも0点を取るとかなりマズイですが、それなりの点を取れればけっこう合格点には達するものです。ですから、高校入試に当たっては「3年生の学習内容は捨て、1,2年の内容の復習をしっかりやれ」という指導をする事も少なくありません。そして、今までの私の経験では、それを守った子で不合格になった生徒は1人もいません。
 
そうした意味では、中学1年程度の学習内容までなら、本人の意欲と家庭の中だけの対応で学習面は何とかなる場合もあります。お父さんが理数系に詳しければ、数学の連立方程式なども教えられるかも知れませんが、中2辺りの学習内容になると、本人の努力と家庭の中での対応だけでは難しい場合が多いのではないかと思われます。その場合、塾や家庭教師などで補えれば、少なくとも、レベルの高い進学校を除けば、高校入試のペーパーテストでそれなりに合格できる程度の点を取ることは不可能ではないでしょう。対人関係において、普通に家庭教師と接したり、塾に通ったり、無理なく外出できるようであれば、学校に出ていなくてもそれなりに手は打てるだろうし、高校で新しい人間関係を作っていくことも、多少のトラブルはあるとしても、それほど困難は伴わないと思われます。
 
逆に、高校入試を考えるに当たって、本人はあまり意識しておらず、かつ入試の準備に際しても、合格して高校生活に入っていくに際しても、対人関係面の問題が大きい場合はより困難は大きくなると考えられます。家族としか話が出来ない、あるいはお母さんだけ、お母さんと兄弟姉妹(あるいはそのうちの特定の誰かだけ)だけしか話が出来ないようでしたら、家庭教師や塾という学習面を補う手段は取り難くなります。また、何とか入試に合格し、高校に入学できても、対人関係の不安やトラブルが原因や直接の引き金となって、また高校に通学でき難くなっていくでしょう。けれども、本人が自分自身の現実を受け入れ、本気でそこから脱出したいと願うのであれば、家庭教師や塾も、対人関係を開いていくための機会やステップとなります。
 
いずれにしても、高校入試に際して自分自身の学力面(志望高校に入学できるような点数が取れるかどうか)と対人関係面の両方の「現実」を考えて受験する高校を決定することが、通学や卒業のためには重要となるでしょう。



2010年01月02日(Sat)▲ページの先頭へ
社会参加のステップとしての高校A
1、先へ進む条件としての「高校」 
 
日本社会の経済状況は、特に一般生活者の実感においては、まだまだ厳しさから抜けられない、というのが正直なところではないか、と思われます。そんな中で、大人である親や中学校の先生たちの発想としては、「せめて高校ぐらいは出ておいて欲しい」というのは、見栄や押し付けではなく、当事者の将来を考えた正直な思いでしょう。
 
貧困が原因で高校を辞めざるを得ない高校生たちが全国規模で増えていますが、辞めた後、パートやアルバイトも含めた仕事を見つけることが「高校生」という資格を失ったことで一層困難になる場合は少なくありません。その中での焦りや不安、ストレスと孤立化によって自暴自棄になり、犯罪などに手を染める場合も出てきますし、ウツや精神的な症状が出て、重い場合には自殺に至ることもあります。それを知っている大人たちは「せめて高校だけは出て欲しい」という思いを強く持つのです。
 
けれども、高校に行ってない生徒たちは、なかなかそうした現実が見えていません。高校の勉強や規則に縛られている生活に嫌気がさしていて、学校や教師に反発したり、校則違反や非行などの問題行動を繰り返して、「学校がウザい」と考えているタイプの場合は、学校をやめて働けば、もっと好き勝手が出来るし自由になるだろうとぼんやりと考えている場合も少なくないのでしょうが、学校をやめ【高校生】でなくなった時点で就職どころかアルバイトすらも探すのが大変で、時給などの収入も非常に低く抑えられてしまうシビアな現実を知ることになるのです。
 
あるいは、高校のクラスという「人の集まり」になじめずやめてしまうような場合もありますが、人との関係づくりをことの他苦手として高校をやめてしまったり、中学校を出てひきこもってしまったりしたような場合は、少数の人との人間関係づくりにも不安や恐怖を感じ、それが高じると外にも出られなくなったりします。
 
そのような場合は、安定就労どころかアルバイトすらも敷居が高く、結局、家族に依存して暮らすことになりますが、親がいつまでも若い訳ではないし、親が高齢化すれば収入も減少して、家族そのものが経済的・社会的に崩壊してしまうような場合も出てくるかもしれません。そうなってしまってからの就労や社会参加は非常に困難を伴い、問題がより一層深刻化してしまう可能性は一段と高まります。
 
日本の社会が経済的に深刻な不況下にあると同時に、国民の生存権を守るためのセーフティー・ネットが制度疲労をおこして上手く機能しないのに、新しいセーフティー・ネットづくりは遅々として進まない状況の中では、【高校】は就労し、社会に出て行くための重要なステップとしての意味が今まで以上に強まっているのです。
 
もちろん、ずば抜けた才能があり、高卒の資格がなくても、その才能を活かして生活に必要な収入を得たり、普通の人々よりも高額の収入を得たりすることができる場合があることも事実です。けれども、そうして成功するだけの才能とチャンスに恵まれる例は少なく、割合からすれば、プロ野球の選手になる方がずっと楽でしょう。
 
考えてみて下さい。現在、日本のプロ野球で活躍したり日本を飛び出してアメリカのメジャーリーグで活躍したりしている選手の中で、高校を卒業していない選手は1人もいないでしょう。中学や高校の部活で野球をしている生徒は全高校生のほんの一握りであり、さらに甲子園に出場するのはその中のごくごく一部です。その中でもプロ野球の選手となるのはさらに限られた人たちに過ぎません。けれども、プロ野球の選手名簿を見れば、そのすべてがいずれかの高校か大学を卒業しているのが分かります。そうした例を考えてみても、今の日本で【高卒】の資格もなしに社会的に成功するのはプロ野球の選手になるよりも珍しいことであると同時に大変なことなのです。
 
だから、今の日本の社会でそれなりに生きていこうとすれば、【高卒】という資格はとても重要です。アルバイトも「高校生以上」という条件が自然についていることが多いですし、資格や技術を手にするために専門学校に通うことを考える場合でも【高卒】という資格が必要である場合がほとんどです。今の日本の厳しい社会情勢の中にあって、高校は、目的ではなく単なる通過点に過ぎないのです。そしてさらに言えば、それは「通過しておいた方が良い」というレベルではなく「通過していないと極端に不利になる」という風に考えておいたほうが良いレベルのものなのです。


2010年01月01日(Fri)▲ページの先頭へ
社会参加のステップとしての高校@
 
はじめに
 
今年も推薦入試なども含め、高校受験のシーズンが近づいてきました。不登校に悩む当事者・家族の皆さん、特に3月に中学卒業をする年齢にとっては、不安や悩み、ストレスの多くなる時期ではないかと思われます。
 
高校は、確かに大切です。けれども、長い人生からすればたかだか3,4年程度の期間に過ぎません。それを考えれば、高校入学がゴールではなく、社会に出て仕事や役割を果たしながら自立し、人間的に成熟していくことの方がずっと大切です。ある意味では、高校を卒業しなくても、地域社会で働いて収入を得たり、様々な活動で社会参加をしたり、地域や家族との関わりの中で一定の役割を果たして自立出来ていればそれで十分だ、と言っても良いくらいです。
 
しかし、今の日本社会の現実からすれば、高校卒業の資格がないと、なかなか安定した仕事に就くことは難しい、という現実もあります。高校中退で何一つ資格を持たない状況では、パートやアルバイトなどの不安定な仕事しか見つけられず、しかも不況の中でそんな仕事の求人さえも減っているという状況が、特に地方都市においてより悲惨な形で出てきているのです。
 
そこで今回は、そうした現実を踏まえた上で、高校受験について考えてみたいと思います。



   


【サークルぼちぼちいこか/伊勢志摩不登校ひきこもりを考える会】は、事務局の浜口が、【三重県登校拒否・不登校・ひきこもりを考える会】(三重県・考える会)の世話役をしていたところ、「伊勢志摩にも家族会を!!」という声が上がったため作られたものです。


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浜口 拓/志摩市志摩町片田で小中高15校20年の経験とフレネ教育やカウンセリングの知識を生かした《浜口塾》を開いています。教育相談にも応じます。また文学活動などもしています。よろしければ【TAC雑想記】 【TAC文芸樹】のblogも覗いて下さい。

カレンダ
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