不登校とひきこもりを考える…生涯発達の視点からB
不登校ひきこもり問題への取り組みと生涯発達の課題
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2008年06月19日(Thu)
不登校とひきこもりを考える…生涯発達の視点からB
不登校とひきこもりを考える
…生涯発達の視点から… 2、大人の発達の「危機」としての不登校・ひきこもり 周囲の大人にとっても、子どもたちや若い世代に対する様々な支援は、大人として成熟する際に大切なこととなります。家計を経済的に支えるというのはもちろん大事ですが、子どもや若い世代を支援し、彼らが成長し、自立していくのを支える役割も大人にはあるのです。 不登校やひきこもりが家庭内で大きな問題となった時、当事者とその家族にとっては、他のところでの地震や津波や台風などの大災害や内閣や首長の交代、大企業の倒産などの大事件以上の大事件です。当然、無意識でそんな「現実」を受け入れたくないという思いが「犯人探し」を行うようなことも起こります。 原因を考えてそれを取り除くための努力は確かに必要です。けれども、大人としての自分自身の「責任逃れ」に通じるような「犯人探し」は家族をバラバラにして家庭の環境をさらに悪化させる原因にもなりかねません。実は、見方を変えれば、自分自身が「大人」として、きちんと次の世代を育てる役割を果たしてきたか…を人生の中で問いかけられている、とも言えるのですが、そうした人生の課題にきちんと向き合えず、「現実」から目をそらしてしまうと「犯人探し」をしてすべての責任を「犯人」に押し付け、自らの責任をうやむやにしようという「反応」を無意識的にしてしまったりするのです。 その際に、まず母親が家族や親戚の非難を浴び、孤立するような場合を少なからず見かけます。けれども、母親だけが子どもを育てる責任があるわけではありません。家族が父親としての役割、母親としての役割、祖父母としての役割などを果たしながら子どもを支えていくことで、子どもは次の次代を担う大人として成長していけるのです。 その意味において「お前が悪い」ではなく「一緒に何とかしていこう」という思いが家族の中に広がり、それぞれの大人が自分の役割を考えながら協力して支え合っていける形が作られていくと家庭内での環境は大きく変わっていきます。そしてそれは、それぞれの大人にとっても、自分を成熟させていく機会となり得るのです。 当然、父親としての支え方と母親としての支え方は異なりますし、祖父母の支え方もまた親の世代とは違ったものとなるでしょう。また、親戚として、あるいは教師や友人としての支え方もあるでしょうし、直接当事者に関わらなくても、直接関わっている人々を支えるという形の支援もあります。自分の位置や役割を見つめ直し、可能な範囲で支え続ける…というのが大人の役割であり、それができることが大人として相応に成熟しているという証しになると考えられます。 そして、いずれの立場であっても、今、目の前にある現実を受け入れ、状況を改善するために自分ができることを考え、実行する……単発のイベント的な努力の形ではなく、続けていく、ということが大切ではないかと思います。無理なく続けられる努力が、自分自身の発達・成熟をうながします。小さなことでも、続けること、積み重ねることが、自分自身の自信や関係する人達からの信頼につながっていきます。それを信じて、努力を続けていければ…と思います。 〔完〕 |
【サークルぼちぼちいこか/伊勢志摩不登校ひきこもりを考える会】は、事務局の浜口が、【三重県登校拒否・不登校・ひきこもりを考える会】(三重県・考える会)の世話役をしていたところ、「伊勢志摩にも家族会を!!」という声が上がったため作られたものです。
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浜口 拓/志摩市志摩町片田で小中高15校20年の経験とフレネ教育やカウンセリングの知識を生かした《浜口塾》を開いています。教育相談にも応じます。また文学活動などもしています。よろしければ【TAC雑想記】 【TAC文芸樹】のblogも覗いて下さい。
カレンダ
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